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「…なんか悪いな。」 「いや、私の意思が弱かったから…」 居心地の悪い、静かな静かな時間が流れる。 「俺ちょっと煙草吸ってくるな。」 「う、うん。」 カラカラと硝子扉の開く音がして、嶺はベランダへと出ていった。 その姿を見ていたら、溜め息が洩れた。 「ばれちゃ…ばらしちゃった。」
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