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「雅ちゃん嶺の誕生日は何するの?」 「何か変わった事したいなあ、って考えてます。嶺が休みかどうかも聞かなきゃですね。」 「嶺は無理矢理にでも休ませるから大丈夫よ。」 アスカさんと珈琲を飲むのが日課になりつつある日。 嶺の誕生日の話になった。 私の誕生日にあれだけの事をしてもらったんだからと気合いの入る私に、アスカさんがひとつ提案をする。 「誕生日会しない?」 「誕生日会、ですか?」 「そう。雅ちゃんと私とテツと…凌ちゃんも呼んで。」 この歳になってあまりしなくなったそれに、胸が高鳴るのが分かった。 「どうせなら当日まで内緒にしませんか。」
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