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「それ、私も思うよー。再会するなんて運命としか言えなくない?
テンション上がるって!」
2人の気持ちも分からなくはないんだけど。
なぜか、運命だなんて考えは全く浮かばなかった。
私、考えがひねくれてんのかな…。
ふぅ、と息を吐き出し、ワインに口をつけると美咲が聞いてきた。
「そんなに悩むってことは、他に気になる人でもいるんじゃないの?」
ブッと、ワインを噴き出しそうになる。
「えぇ?いないよ、そんなの!」
と言いつつも一瞬、高梨が脳裏を掠めた。
「だったら、とりあえず付き合ってみればいーじゃない?ま、でもきっとさすがに、クリスマスに告られるんじゃないの?」
…そうか。
確かに、クリスマスには何か言われる可能性は高いかも。
「そうだね…でも出来れば、それまでには自分の中で答を見つけておきたいかな。」
そう言って2人の顔を見ると、相槌をうちながら、そのほうがいいかもね、と納得していた。
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