9. 好きの定義

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まもなく菜央も到着して、 改めて乾杯する。 「ていうかひかりさ、24予定あるってどーゆうことよ?私聞いてないよ?」 早速、菜央が瞳をキラキラさせながら問い詰めて来た。 「えっ…、だって話す時なかったし。」 「全く。聞かなきゃ言わないんだからねー、ひかりは。美咲も何とか言ってやんなよー。」 美咲はどちらかというと、おっとりした"ザ・女の子"なので菜央の剣幕に押され気味だ。 けれど、ちゃんと菜央の要求には答えて尋ねてきた。 「ひかり、やっぱりその日はデートなの?」 「うん、まぁ…ね。」 「相手、どんな人なの?」 美咲の質問に菜央も身を乗り出してくる。 「会社の人だけど…。」 …元彼で。 と素直に言いづらいのはなんでだろう。 なんとなく下を向いていると、 菜央がまた目を輝かせて聞いてきた。 「分かった!元カレの"昂くん"でしょ?!」 どうだ!と言わんばかりに人差し指を突き立ててくる菜央。 苦笑いを浮かべながら、 「正解。」 そう答えた。
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