-1-

22/25
前へ
/90ページ
次へ
「あー、よかったぁ。 終わったぁ。」 放送を終えた万優架が 重い扉を開き、 こちら側に戻ってきた。 「お疲れ様。 やっぱすごいねー万優架は。 完璧だった」 「いやいや、やけくそだよ、 ホント焦ったってば。 ていうか、なんか 萌の顔見たらシャキンとして、 がんばれちゃった。 ありがとねっ」 落ち込みかけた気持ちが、 万優架の笑顔を見ただけで ひょこっと立ち直った。 彼女のこういうところが、 わたしは大好きだ。
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1069人が本棚に入れています
本棚に追加