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「あーあ、てっちゃんてば。
最後まで聞かずに
行っちゃったんだ。
相変わらず冷たいんだからぁ」
万優架は、めいっぱい頬を膨らませた。
「でもね、万優架のこと、
スゴイって誉めてたよ」
「――マジで?」
たちまちパアッと顔が輝き、
くねくねと身悶え始める。
「はあーーー。
てっちゃん、マジでいいよねぇ。
ほんっとカッコイイ」
「そうかな。先生だし、
……おじさんじゃない」
「いやいや、24歳だよ!
ちょうどいいじゃん!!」
何がちょうどいいのか、
万優架は自分のセリフに
深く頷いた。
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