完全な命の不完全

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夏の終わりにもなると日が暮れるのが早いもんだ。もう遠くの空が赤くなっている。 ただでさえ家に帰ってからこっぴどく怒られるのを覚悟で抜け出して来たのに、これ以上友達を待たせたら友達にまで怒られてしまう。 ぼくは住宅街を全速力で走った。
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