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心配すればする程坂道を転がるように、悪い方へ転がっていく。
「藤堂部長、専務がお呼びです」
内線を取った新人君がわざわざ大きな声で海翔さんに告げた。
課長と話をしていた海翔さんは一瞬嫌そうな顔をしてから、わかったと一言返事を返してフロアを出ていった。
「最近専務の呼び出し多くない?」
私が気にしていたことを幸恵も気になっていたようだ。
「うん、私も気になってたんだ」
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