1119人が本棚に入れています
本棚に追加
きっと今頃幸恵が心配しているだろうからと、鞄から携帯を取り出した。
本当は心配でついていたいのに必死で我慢して、爽やかな顔で帰っていった幸恵。
間違いなく今ソファーに座って携帯を握りしめているはず。
しかし、アドレス帳を開いたところで、思ってもみない人からの着信。
思わず通話ボタンを押してしまった。
「もしもし……」
『もしもし~、ありさちゃん? 今大丈夫?』
陽気な声の主は永遠の奥様の愛美さん。
.
最初のコメントを投稿しよう!