正々堂々

3/33
前へ
/38ページ
次へ
一気に身体中の血液がなくなったように、視界が真っ白になった。 どうやら力が抜けて崩れ落ちてしまったらしい。 自分でもこれ以上ないほど青い顔をしているだろうと想像できる。 口元を覆った指先が冷たい。 そんな私をきつく抱き締め、ふぅと息を吐く海翔さんの考えていることがわからない。 急に会社を辞めろなんて……。 頭がついていかない。 さっき俺のだって言ったのは嘘じゃないよね? .
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1822人が本棚に入れています
本棚に追加