正々堂々

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「で、何かあったんだろ? 噂程度には聞いているが……」 「流石ですね」 「ここに来たということは、余程のことだろう? もうすぐ専務も来るからゆっくり話そう」 千人を超える社員の顔と名前、家族構成まで把握しているやり手社長とはよく言ったもので、流石に話も仕事も早い。 コンコンコン。 ノックの後すぐ、さっきの秘書がコーヒーを3人分持ってやってきた。 そのすぐ後に専務が入ってくる。 ありさを脅したことを省けば、秘書として申し分ない段取りの良さだ。 .
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