正々堂々

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「ありさ、私についてきてくれるね」 「……はい」 胸が一杯で、今にも泣き出してしまいそうになるのを必死で堪えて頷いた。 周りの皆が割れんばかりの拍手をくれたことによって、とうとう堪えていた涙腺は決壊してしまった。 海翔さんがポロポロ涙を流す私をそっと抱きしめ、ゆっくり背中を擦ってくれた。 「ありがとう」 「あ~!」 一斉に皆が声の方を振り返ると、片岡さんが外出から帰ってきたらしく、私達を指差して、反対の手で自分の口を押さえ固まっていた。 .
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