1823人が本棚に入れています
本棚に追加
「ありさ、私についてきてくれるね」
「……はい」
胸が一杯で、今にも泣き出してしまいそうになるのを必死で堪えて頷いた。
周りの皆が割れんばかりの拍手をくれたことによって、とうとう堪えていた涙腺は決壊してしまった。
海翔さんがポロポロ涙を流す私をそっと抱きしめ、ゆっくり背中を擦ってくれた。
「ありがとう」
「あ~!」
一斉に皆が声の方を振り返ると、片岡さんが外出から帰ってきたらしく、私達を指差して、反対の手で自分の口を押さえ固まっていた。
.
最初のコメントを投稿しよう!