正々堂々

4/33
前へ
/38ページ
次へ
みんなにバレて嫌になった? 漸く涙腺が涙を運んできたと思うと、それは止めどなく頬を流れて絨毯にシミを作った。 「もう離してやれない。もし、本当はありさが俺といたくなかったら、その時は離してやろうと思ってた。でも、2人の関係を公にして気がついた。やっぱり手離せない」 私を抱き締める腕に更に痛いほど力が入る。 微かに震えているようにも感じる。 「海……翔……さん?」 「ん?」 「……傍……にいて……もいいんで……すか?」 .
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1822人が本棚に入れています
本棚に追加