0人が本棚に入れています
本棚に追加
「…それは置いといて、……開くぞ?」皆が「うん」と頷く。ゴクリと喉が鳴り、ゆっくりと開いた瞬間、眩い光が俺達を包む。
…図書室にコトンと本が落ちる音が鳴り響き、部屋は静寂に包まれた。
「…う、うんん…ここどこだ?」俺はゆっくり、起き上がり周りを見渡す。
真っ暗の中不気味に浮かぶ紅い月が有り、ススキに囲まれ、周りに佑斗達が倒れており真っ白の兎がススキの間から俺達を遠いところから見ている。ススキは俺達170cmぐらいより少し上ぐらいの長さだ。白鵺が隠れてしまう。
「佑斗達!起きろ!」と叫ぶ。佑斗、佐翼、白鵺が起き、皆が起きてから、後に萩八が起きた。
「…ここ本の中か?」周りを見渡しながら佑斗が立ち上がる。
「兎だー可愛いなぁ…」と白鵺が兎に近づき手を伸ばした瞬間、兎の目が赤くなり長い牙を剥き出しで威嚇 してきた。
「きゃっ!」と白鵺は驚き、青ざめながらススキの中に消えていった。
「おい!白鵺!危ないから離れるな!!白鵺ぁ!」相当驚いたらしく、ススキの中に消えていった。
兎が鳴き出した。少し経った途端に地面が揺れた。俺達の所へ向かってくる。
ススキの間からススキで隠れる位の大きさの蜘蛛が出てきた。
「うわぁーー!!!」皆は驚き、蜘蛛から逃げた。
光の柱に飛び込んだ俺は遊園地にいた。
「…あれ?遊園地?俺さっきまで紅い月の所に居たよな…?」周りは暗いが、メリーゴーランドの音楽やお化け屋敷、ジェットコースターがある。しかも観覧車とかドアが勝手に開き、乗れるようになっている。遊び放題だ。
「怖いな…ん?何か有るな…」観覧車に近づ き、やってきたゴンドラ中を見るとスコップが置いてあった。
「…なんでスコップ?まぁいいや、持ってくか。」とポケットの中にとてつもなく長い紐があったので穴に通し肩掛けにした。
最初のコメントを投稿しよう!