第一話

3/3
前へ
/5ページ
次へ
------------------------------------ 7月1日、快晴。 いつもの様にゲーム三昧。 ------------------------------------ 橘零(タチバナレイ)、16歳。 普通の高校2年生。 趣味は日記を書くこと。 こんなつまらない僕に僕はずっと飽きている。 だからと言って、僕に何ができる? こんな学校も行かないでゲームばかりしている僕に。 最初は気に掛けてくれた両親や友人も、今では誰も僕に関わってこようとしない。 ま、誰かと関わりたいとも思わないけど。 「つまらない。」 いつもなら、こう呟いて一日を終了されるのだか、今日は違った。 たまたまパソコンで見つけたあるブログに僕は息を飲んだ。 〝退屈な日常から脱却しませんか?一緒に自由手に入れましょう〟 今を思えば、こんな怪しげなもの信じられるわけがなかっただろう。 それでも僕は少し僕と似ていると感じた。 だからだ。 僕は始めて自分から動いた。 本当の自由とは何かと知るために。 ------------------------------------ 追記。 始めて何かに興味を持った。 何かしたいと思った。 だから決めたんだ。 自由を手にするために、 家出する。 もうここには帰ってこないつもりだ。 ------------------------------------ この家出で今まで狂っていた全ての歯車が動き出した。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加