7話~囚われの織姫~ #2

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―――――善彦side リラが食堂へ向かってから数分後、克哉が部屋に入ってきた。 「善彦、リラちゃんと上手くやってる?」 頬を叩かれたのに、のんきな奴だ…… 「そういう克哉だって、白石と上手くやってるのか?」 「洋子ちゃんとなら……彼女は、何かを言おうとしたんだけど、すぐ赤くなっちまってな…そこが可愛いんだ!」 「はいはい…食堂へ行きながら、その惚気話をたっぷり聞かせてくれよな。」 俺と克哉は、食堂へと向かった。向かう途中、女の黄色い声がうるさい…… 俺が好きなのは、リラだけなんだ!! 食堂の入り口に蟹江とその取り巻きが立っていた。 「鷲尾君、あの……」 「蟹江、もう大丈夫なのか?」 「大丈夫よ…織田さんと鷲尾君がいなかったら、私この高校を立ち去るかと思ったわ。」 確か、寮の前に貼ってあった蟹江の濡れ衣を着せたような記事をリラが破いて捨てたっけなぁ…… 「鷲尾様、これは裏ファンクラブの仕業です。流石の私達でも、手が出せません…」 「分かった。報告サンキューな…」 取り巻きの1人の言葉がどうも気になるなぁ~……
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