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実況「さあ、ランナーがたまって迎えるバッターは益田。一打サヨナラのチャンスを迎えています」
マスミツ「・・・」
このピッチャーの傾向からして、最初はストライクを入れてこない。低めの変化球でゴロアウトを狙うはずだ。
実況「カウントは2ボールノ―ストライク。益田、集中しています」
そのあとカウント球のストレートが高めにさえ浮けば・・・!
カァーン!!
実況「打ちましたこれはいい当たりだ!!右中間にボールが高々と飛んでいる!ライトとセンターが追うがこれはもう明らかだ!
上空を見上げる!そして、そのままスタンドに入った―――――――――!!」
実況「益田のサヨナラスリーランが飛び出しました!!マ○ーンズファンで埋め尽くされたライトスタンドへ飛びこんで行きました!!」
マスミツ「よっしゃあ!見たか!」
コントローラー片手に左手で何度もガッツポーズを繰り返した。
マスミツ「・・・ハァ」
先に言っておくべきことなのだが、これはゲームの話だ。自分は千葉ロ○テ○リーンズの選手ではないしそもそも野球部ですらない。ただの野球好きな学生だ。
名前は益田光明(ますだ みつあき)。昔から「マスミツ」というあだ名で呼ばれることが多い。
5歳のころからゲームに目覚め自分が覚えている中で最初にハマったゲームは64の「実況パ○フルプロ野球6」だった。
野球ゲームをしているうちに野球が好きになりテレビで、球場で実際に見てルールも詳しく覚えるようになった。
ちなみに小学生の時は大阪近○バ○ァローズのファンだった。
優勝のシーン(代打逆転サヨナラ満塁お釣りなし優勝決定ホームラン)をテレビの前で見て
(その時自分は小6)中学生になったら
野球部に入ろうと決心したくらいだった。
でも、それは叶わなかった。
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