第1話~入学~

9/21
前へ
/28ページ
次へ
~千浜バッティングセンター~ 赤松「いやあ、久しぶりに来たねぇ! マスミツと阿部は来たことあるのか?」 マスミツ「んーと、小学生以来かな」 阿部「僕は全然」 赤松「そうか。じゃあ、まずは阿部からだな!」 阿部「よろしく、赤松君」 まず、赤松が1ゲームやることになり手本を見せた。さすがは元シニアと言うこともあって快音を何度も飛ばした。 そして、阿部の順番。 赤松「まあ、最初だし80キロでいいかな。じゃあ、いくぞ!」 カキン! 赤松「お、初めてにしてはいいスイングだな!もう少し脇をしめた方がいいな!」 ぎこちないフォームながらも阿部はバットにボールを当てていた。 そして、あっという間に1ゲームが終わった。 阿部「いやあ、なかなか飛ばない物だね。赤松君よくあれだけ飛ばせるね!」 赤松「まあ、俺よりも飛ばすやつなんてゴマンといるがな。さあ、次はマスミツだぜ!」 マスミツ「久しぶりだなあ。実際に立つのは」 ゲームでは毎日バッターボックスに立っているけど。 阿部「あれマスミツ君左利きだっけ?」 赤松「いや、あいつ右投げ左打ちなんだよ。野球部でもないのに変な奴なんだぜ」 マスミツ「ほっとけ。左の方が一塁にたどり着くのが早いからだよ」 阿部「ああ、確かに」 赤松「じゃあマスミツも80キロでいいな」 赤松がスタートボタンを押して開始音が流れた。 カキィン! カキィン! 赤松「おお!伊達にパワ○ロ廃人じゃねえな!」 マスミツ「ほっとけ!」 アウトロー。インローにインハイ。来る球すべてに対応してゆく。 カキィーン! カキィーン! 赤松「お、おいマスミツ・・・」 阿部「ま、マスミツ君?」 カキィーーン! ダァン!!! 機械音「入りました―ホームラン!」 赤松「・・・」 阿部「・・・」 マスミツ「フウー。久しぶりだったけどどうだった?赤松よ」 赤松「・・・」 阿部「・・・」 マスミツ「あ、あれ?」 赤松「マスミツ・・・お前本当に野球やったことねえのか?」 マスミツ「お、おう」 赤松「いくら80キロだったとはいえ今のは素人が出せるような打球じゃねえぞ」
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加