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「真佑巳くんが拒絶してるのに……アキラっていう彼女もいるのに、そんなに必死に追いかけられるもんなのかな?
真佑巳くんから簡単に他の男に乗りかえた女でしょ?
なんかしっくりこないんだよね……。
私は珠希じゃないから、あくまで憶測だけどさ。
……まぁ、自分しか見えてなくて?
自分のいいように勘違いして『本当は真佑巳は私を愛してるのに、あの女が邪魔してるから私のところに帰ってきてくれない。
あの女がいなくなれば真佑巳はまた私のものになる』……本気でそう思って嫌がらせしてるのかもしれない。
真佑巳くんの言うように、珠希がドアの向こうから『アキラがが男と逢ってる。真佑巳くんを裏切ってる』って叫んで、これで二人の仲は駄目になるって、そのときは満足して帰った。
そのあとどうなるか、真佑巳くんのアパート近くで張ってたんだろうね。
そしたらアキラが部屋に入っていった。
なかなか出てこない……。
痺れを切らして『別れ話してるんじゃないの!?』とか言いながらドアを叩いた。
真佑巳くんはそりゃ必死に追い返すよね。
珠希は欝憤ばらしに、アキラの車に『消えて』って書いて帰った。
うーん……。
まぁ辻褄は合う。
私の考え過ぎかな……」
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