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おとうさんが手を握ると、作られる拳はぺったんこだ。
普通のひとが握ってできるような盛り上がりがない。
でも、触るとそれはとってもかたい。ほんとうに石とかを触ってるみたいに。すごく鍛えると、拳もぺったんこになるのかなと思った。
聞いてみたら、これは拳がつぶれてるというのだという。よくわからなかった。もっと大きくなったらもう一回聞いてみようと思った。
そんなおとうさんも普段はいつも笑顔で豪快で、休みの日にはあっちこっちに連れて行ってくれた。
週末には近くの運動公園に行った。
そこには色んなアスレチック器材があって、夢中になってやった。
不安定な吊り橋を通ったり、ターザンみたいなぶら下がった縄につかまって下まで一気に下ったり、ジャングルジムのすっごくでっかいやつを両手両足でしっかり握ってばたばたと上を目指して登ったりした。
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