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そう言うと、彼女はマグカップに口をつけた。
あのマグカップ、僕の宝物にしよう。うへへ。
「まさか、私が誰かに助けられるとはな。それも、人間……いや、同種にな」
「う……ごほっ、ごふっ……。どっ……同種? 意味が分からないぞ……」
声が出た。本当にすぐ治ったよ。まだ体は痛いけど。
「お前、何も知らないのか? 憶えていないのか?」
彼女は少し驚いたように聞き返す。
「変な奴が……ごほっ……ヘルメットを……脱いだところ辺りから……記憶がない。そうだ、あいつは? どうなった?」
「どうもこうも、お前が殺し、喰っただろう」
喰った……。
喰った!?
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