1 ミヤ先輩

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…とは、いうものの。 インパクトある容姿以上に。 彼の存在が、俺の中で特別な印象を残したわけでもなく。 そんなことより入学式の日から、怒涛のごとく始まった部活の勧誘。 幼稚部からの親友夢斗と、どこに決めるか悩みつつ。 「俺の趣味、料理なんだ。どうせついでだし、伊織の弁当も作ってきてやるよ」 代わりに、これから毎日。 ふたりきりでメシ食わない? 入学式翌日。隣の席の浜田から。 唐突に持ちかけられた弁当ご奉仕のお誘い。 恐縮しながら、断ったり。 「僕の家、美容室なんだけど…伊織君の髪、キレイに黒く染めてあげるよ」 だからさ、今度。 遊びにおいでよ。 その翌週。風紀委員の鈴木から。 切り出された髪色チェンジの件。 困惑しながら、拒否ったりするうちに。 あっという間に一ヶ月が過ぎていき。 中学部とは、また違った高等部ライフを何だかんだで楽しみ始めていた。 そんな、ある日…
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