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「はい、喜んで」
手懐けられている両親にげんなりすると共に、ため息を吐いた。
あの日、いざとなったら実家に上がり込むためにスーツを着て来たと思っていたのに、既に上がり込んでいたとは……。
もう、好きにしてください。
心の中でそう呟いた。
「それはそうと、今日は何かお話があったんじゃないの?」
ワクワクした顔の母を一瞥して海翔さんを見やる。
この待ってました的な表情が、私に嫌な予感を与える。
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