用意周到

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幸恵をちゃんと理解して認めてくれていると思うと、自分が褒められた訳じゃないのに何だか嬉しい。 「どうしてありさが照れるんだ?」 「フフッ、内緒です」 そんな海翔さんを好きになって良かったと思ったなんて、恥ずかしくて言えない。 誤魔化すように窓の外に目を向けた。 只今車で移動中。 海翔さんにどうしても行きたいところがあると言われ、どこに行くのかわからないまま車に揺られている。 運転している海翔さんに悪いからと、必死で目を開けているんだけど、 走り出して30分経った今、それはかなり怪しいものになり始めていた。 .
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