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「酷い親だよな。俺や永遠が結婚の報告に来たときも、同じこと言ってたし、自分達の息子を何だと思ってるんだか……」
笑いながら雅樹さんが紅茶のカップを片手に悪態をつく。
「あなた達みたいな我儘な人のお嫁さんには、もったいないくらい素敵なお嬢さんなんだもの」
自分の息子を前にシレッと言ってのけるお母さんも、かなりの強者だ。
「2人がいいならそれでいい。ありささん、海翔をよろしく頼む」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
頭を下げると、お父さんは満面の笑みを称えていた。
それからしばらく他愛もない話をしているところへお父さんに仕事の電話が入り、雅樹さんと海翔さんも呼ばれて書斎に行ってしまった。
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