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「書類は途中か?」
「ええ、後もう少しだけど」
「早く終わらせろ。送ってやる」
「い、いいわよそこまでしなくても。電車がなくなったらタクシーで帰るつもりにしていたし大丈夫」
「人の好意を無駄にするな」
「…分かった」
雷牙は頑固な所があるから、拒否しても何かと理由を付けてああだこうだ言う筈。
私だって幾らでも言い返せるけれど、たまには良いか。別に部屋へ行く訳じゃないし、ただ送ってくれるだけだもの、何も気にする必要ない。
「早く終わらせるわ」
「ああ、分かった」
再び秘書室へと戻るとパソコンと向き合い書類を纏めるも、何故か雷牙まで入って来て何だか落ち着かない事になってしまった。
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