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「お前、やり手だったんだな」
「何のやり手?」
「秘書の事だが、お前のスケジュール管理は今までの秘書の中で一番動き易い」
「ずっとこの仕事をして来たし、私は負けず嫌いだから秘書は秘書でも一番になりたいの。周りに負けたくない」
「お前は随分変わったな。いや…俺がお前を知らな過ぎただけか」
雷牙は壁に背を凭れ掛けさせながら此方を見る。
確かに雷牙は私の事を知らない。あの時は其処らに居る遊ぶ女の内の一人に過ぎなかったんだから余計に。
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