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未だに喚く佐伯やおろおろとしている橘、拗ねたままの水嶋とそれを慰めようとする副会長。
そして、微妙な距離感を保ったままついてくる藤堂。
そんな生徒会のヤツらが視界に入らないと言うかのように悠然とした足取りで歩く会長。
「…………真樹……」
最後の頼みの綱で、真樹を頼ってみた。真樹が役に立った試しなんか殆どないが、もしかしたら...
「ああ……これが夢にまで見た総受け……!!……皆、自分の気持ちに気づいてるヤツや気づいてないヤツ諸々いるけど、ぐっじょぶ!素晴らしい!!彰を必死に取り合う姿……いいねぇ…これがアオハル...…!!……ここでまさかこんな素晴らしいものを見られるなんて……転校生が王道を若干外した時一度は諦めかけたが、何という幸運に巡り会えた事か!!!……おお、神よ!今なら偉大なる貴方の存在を全身全霊で感じます……アーメン!!!!」
鼻血をこれでもかというくらいに垂らしながら、俺達と並走して写真を撮っている真樹を見て決心した。
よし、終わったら殺そう。
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