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何とか逃げ出そうとするも逃げられずそのままヘリに乗せられ、気づいたらミイラ男のような姿になっていた。
首から上以外は殆どが包帯に覆われた。大袈裟すぎんだろ……
会長が引き裂いた制服を着る訳にもいかず、ヘリの中で貰った真新しい制服に身を包む。
まあ、どうせこれも会長のなんだけどな。…………鬱だ。
そのまま安静にと宣う会長のお抱えの医者の言葉を無視してヘリから逃げ出した。
何とかヘリから出てきた俺を出迎えたのは、眩しい笑顔の真樹だった。
他のヤツらも残ろうとしたらしいが真樹が追い返したらしい。そこだけは誉めてやる。
「貴重な体験できてよかったな、彰!!男なのにお姫様だっこ、学校で医療ヘリとか……中々味わえないよな!……いやー、良かった良かった!!」
「……ええ…では、真樹にも貴重な体験をさせてあげましょう」
「え、何?って、ちょっ……」
一瞬何かを察したのか怯えたような顔をする真樹の頭を力の限り鷲掴み、そのまま圧迫した。
「……生きたまま顔面陥没なんて……人類初なのでは?」
「いだっ!!!!!いだいいだいいだいいだい!!!!ていうかこれはいらない!!いやむしろ必要無さすぎ!!」
「私の体験もですよ」
「いやそれは俺が幸せになれたから」
「私も今幸せです」
「歪んだ幸せ!?ってかマジ痛い、あっ、それは……し、死ぬ、っわぁぁあああ!!!」
その後しばらく真樹でストレスを発散した後は部屋に帰った。
できれば今日の事は忘れたい……な。つうか生徒会に助けられたの屈辱だしな。
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