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親衛隊室で仕事をして、昼休み。いきなり真樹が来た。
「彰っ!!学食行か」
「嫌です」
「まだ言い終えてないのに!!」
「そんな事よりさっきはよくも巻き込んでくれましたね」
「まあなっ!」
「褒めてないんですから嬉しそうな顔をしないでください。床に顔を沈めますよ」
「攻撃がえぐい!!」
実際にされた所を想像したのか、真樹がぶるりと震えた。
「学食なら貴方一人で行けばいいでしょうが。私をいちいち巻き込むのはやめてください」
「そ、そんなっ.........俺はただ、あ、彰と、1秒でも離れたくなくて.........」
「今大変胸糞が悪いので黙っていただけますかつうかキモいんだよ」
「彰、素出てるから!えー、いいじゃん、俺何でも奢っちゃうぜー?」
「.........しょうがないですね.........行ってあげます。今回だけですよ」
「やった、さっすが彰!」
そして学食に来た俺達は適当な席に座り、料理を注文。
真樹がビーフシチューで、俺はサンドイッチ。まぁ大体これが定番だな。
料理をそれぞれ食べていると、ぱたぱたという変な効果音と共に何故か転校生が走ってきた。
「あ、さっきの.........カッコよくて綺麗なヤツだ!あと変なテンションのヤツ」
.........まさか、前者は俺か?でも俺は確実に変なテンションじゃねぇから、後者は真樹の事なんだろう。
......つうか、さっきから周りの野次がうざいんだが。転校生についての悪口がほとんどで、たまに俺の悪口。.........次に目をつけた男は随分趣味が悪い、だとよ。何を言ってんだか。
.........にしてもコイツまるで聞こえてないみたいに気にしてねぇな。意外にタフというか図太いというか.........
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