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「いえ結構です。貴方と同乗するくらいなら歩いて帰った方がマシですから」
「やだー、隊長サン慎ましいー!お嫁にしたい!」
「……………………」
「いいねぇ、その蔑んだような冷たい目っ……隊長サンからなら喜んじゃう」
……会長もだが一体何なんだ。俺が冷たい言葉や視線を向けて喜ぶのは一体何でだ。ドMの集まりなのか。
「……会長に始まり……生徒会は変わった性癖をお持ちの方が多いようですね」
「……え、会長……?……隊長サン、会長に何かされたの?え、いつ?何で?つか、何を?」
「?……いつかは覚えていませんが……思い出したくないのでもういいですか」
「……は……会長何したワケ…………やっぱ送る。乗っていきなよ。てか、乗りなさい。拒否権は無いから」
急に雰囲気が変わった佐伯が俺の手首を掴み、無理やり車に乗せようとする。
「え、ちょ……何……やめ…っ」
「ダーメ。色々聞きたいし、隊長サンをこんな暗い中歩かせるなんて絶対嫌。それにまだケガ治ってないよね?だから」
「そんな事貴方に何の関係があるんですか……私は、一人で帰れます…!」
見かけによらず強い力に戸惑いつつも、乗せられてたまるかと抵抗する。
つうか笑顔が逆に迫力あるんだよ…俺は話したくねぇって言ってんだろ、オイ。
……このまま乗せられてたまるか……!!……つうか本当に何なんだよコイツ……
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