邪魔者襲来

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仕事をしにくい事はわかったが.........にしても書記の仕事だろ?昼休みにわざわざするほどの量ってのはおかしいよな? 「.........何故昼休みにまで仕事を?何か急ぎの仕事でもあるのですか?」 俺が尋ねると、答えにくいのかためらっているような橘。 「.........転校生が生徒会室に入り浸り始めてから、皆仕事をしなくなってな.........その.........仕事が溜まっているからそれをしようかと.........」 ...........つまり遊び呆けて仕事を溜めたアホなヤツらの分の仕事まで請け負わされていると? 橘の噂で聞いた性格上では自分の仕事は終わらせているはずだ。となると.........会長を初めとするヤツらの分か。 「それは大変ですね」 「.................あの、鳴海.........もしよかったら、だが.........手伝ってもらえないだろうか.........?」 「.........え?」 予想外の橘の言葉に驚いた俺は微かに目を見開き橘を見つめる。 「あ、いや.........無理にとは言わないんだが.........」 そんな俺に気がついたのか橘が取り繕う。 .........なるほど.........まさに猫の手も借りたいくらい忙しいって訳だ。 たまたま屋上に来たら、暇そうにしている仕事ができると噂の会長の親衛隊隊長がいて.........でも悪い噂はあるし言いにくいが、状況はそれどころじゃないと。 .........まあ、生徒会が仕事しなくて困るのは結果的に俺だしいいか。
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