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朝、いつもの時間に目を覚まして、支度を終え、リビングに向かう。
「あ、彰、さん、おはようございます!朝食ができあがってますので、もしよろしければ召し上がってください!」
「……それに関してはありがたいが……何故当然のように真樹がいる?」
「細かい事気にすんなよ、彰!ほら、早く座って食べろよ!八雲の料理旨いぜ?」
「……八雲」
「あ、あの……朝食の準備をしていたら、訪ねてこられて……中に入れなければ泣くと言われて……すみません、彰、さん」
申し訳なさそうに謝る八雲を尻目に、真樹は呑気にスクランブルエッグを頬張っている。
この野郎本当にぶん殴ってやろうか。
結局断固として動こうとしない真樹と八雲と三人で朝食を食べた。
その後、職員室に色々手続きをしに行くという八雲が先に部屋を出てから、しばらくして俺達も登校する事にした。
教室……には行きたくないので親衛隊室にまっすぐ向かう。
「……で、何で貴方まで着いてくるんですか?怪我なら治りましたが」
「え、そんな訳…………うわ、本当だ……あんなにえぐい傷だったのに……何、彰ってばご飯にボンドでもかけて食べてんの?」
「何を言っているんですか……というか、制服を勝手に捲らないでください」
「あら、恥じらってんの?いいねぇ、ウブな反応。実に総受けらしい」
「恥じらっているんじゃありません。真樹に触られるのが不愉快なだけです」
「単なる俺に対する拒絶!?」
その後しばらく真樹は拗ねていた。
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