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「っっぶねぇ!!!おま、本性それかよっ……つうかいきなり教師に殴りかかるか!?」
「教師である前にセクハラ魔でしょうが!!そんな輩にする配慮なんかありません!!いつまでも気持ち悪い事しないでくださいはっ倒しますよ!?」
「うわお、過激っ!!でも何でだろうな?お前がそんな事言っても、照れ隠しにしか聞こえないし、何か可愛いんだよな」
「頭大丈夫です?一回強い刺激を与えたら治るんじゃありませんか?」
我慢の限界に達した俺が保険医を思い切り蹴飛ばそうとした時。
「な、鳴海っ……」
後ろから橘に声をかけられた。思わず振り返ると、橘が何だか微妙な顔で俺を見つめる。
「……鳴海……もう、いい、から……一旦部屋に帰らないか……?」
「…橘、さん…………そう、ですね……帰ります。如月先生、お世話になりました」
「おう。次はもっと色気のあるお礼にしてくれよ。俺は気持ちいい事の方が好きだから」
「善処します。もう二度と会うことはないでしょうけど」
「わーお、冷たい」
保険医の言葉を無視して、俺は橘と一緒に保健室を出た。
……予想以上に長居してしまった。こんなにここにいるつもりはなかったのに……
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