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「俺Mじゃないのに.........どっちかっていうとSなのに.........苛めたい派なのに.........」
「真樹気持ち悪いです」
「それ今まで俺を苛めてた人のセリフ!?」
真樹から少し距離を取ると、白々しくも泣き真似を始めた。男がして何の意味が.........
「.........ひとまず彰、部屋に行くぞ。詳しい話はそこで聞かせてもらおう」
「.........貴方に言われなくても部屋に帰る所だったんですよ」
真樹を散々いじってストレスを発散した俺は改めて寮に向かって歩き出した。
そして寮に着くと各自で別れて自分の部屋に入る。
一息つく間もなく真樹が押し掛けてきた。コイツ本当に暇人だな。
「さあっ、彰!俺に書記とのめくるめくラブラブエピソードをkwsk!」
興奮して落ち着きのない真樹に、渋々一部始終を説明した。
「ふうん...なるほど、わかった!仕事を手伝ってほしいと言われて.........二人でランデブーで愛の逃避行という訳ですか!」
何がわかったんだよコイツ。話聞いてたか?吐血でもしそうな勢いの真樹をおさめるため一度殴る。
「ぐぼぶっ!!.........て、照れんなよ.........」
「一切照れていませんが。というか私は仕事を手伝っただけだと説明しましたよね?寝てました?」
「またまたぁ!!次の約束までしちゃってたじゃん!!!」
「私の仕事は学園を正す事です。生徒会が仕事をしなくて困るのは私です。仕事を手伝えと言われて手伝わない訳がないでしょう」
「あー、そういやそんな事聞いたような.........まあ素直になれないお年頃だしな」
コイツは本当に話を聞いてるのか?会話が成立しているのかいつも疑問なんだが。
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