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次の日教室に行くと、水嶋がこちらへ走りよってくる。
「彰っ、久しぶりだな!」
何故か興奮したように俺に話しかけてくる水嶋。つうかコイツも何で俺に懐いてんだ?何もしてねえのに。
「.........名前.........」
.........何で俺の名前知ってんだコイツ。俺教えてねぇよな?
「あ、名前な!本人に聞いてないからダメかなとは思ったんだけど.........どうしても知りたかったから怜に聞いたんだ、ごめんな!」
.........怜.................?.........ああ、会長か。名前忘れてたな.........会長も教えるの嫌だっただろうな.........ざまあみろ。
てか、いきなりキスしてくるような連中とマジでよろしくやってんだな。あんな嫌がってたくせによ。
「.........用件は?」
手短に済ませたくてそう問う。
「いや、ただ彰と話したくて!!」
「雪、コイツはやめろって言っただろ!?」
するといきなり水嶋の後ろから藤堂が現れる。つかてめえ違うクラスだろ何でいるんだよ、お前は水嶋のセコムか。
「やめろ、陸!!俺は彰と仲良くしたいんだから邪魔するな!」
「でもコイツは」
「陸!」
水嶋には強く出られないらしい藤堂がまだ何か言いたげだったが押し黙る。
「彰、聞いたぞ!お前怜の親衛隊の隊長なんだろ!?それで、何も悪くないせいとに制裁とかいうひどい事してるんだろ?そんな事やめろよな!」
「.........何の話をしていらっしゃるんですか?」
「だから、怜や茜が困ってるんだ!友達もろくに作れないって!!俺も昨日親衛隊だっていうヤツらにやられたけど、撃退したし!な、彰!俺に免じてやめろよ!」
.........お前に免じて.........?何言ってんだコイツ.........何の権限があってんな事ぬかしてやがんだよ.........
それよりも親衛隊のヤツら、あれだけするなって言ったのに制裁しやがったのかよ。
.........俺が関わってねえ所で、俺の名を騙って余計な事しやがって.........
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