日常微変化

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そして学食についた俺達は、いつもの席に座って適当に料理を注文した。 「しっかし、王道くんも生徒会もいなかったら本当に静かだよな」 「私は静かな方が好きですからいいと思います」 「確かに静かな方が俺も好きだけど……あの大歓声とか罵声とか聞いたら、ああ王道…って感じがして好きなんだもん」 真樹はやっぱり人とは少し感性が違うようだ。ていうか、もんとか言うな気持ち悪いから。 「にしても、こうも誰も来ないと暇だなー」 「変に人気があって、騒がしい人達を引き付けてくるような迷惑な人がいるよりいいでしょう」 「でも…………て、あ、彰っ……」 真樹が俺を……いや、俺の後ろを見つめ、驚いたような顔をしている。 「…真樹?」 「…よお、鳴海…それはまさか俺の事じゃねぇだろうな…?」 こ…の声はまさか……俺は普段は信じていない神様とやらにもすがりつきたい気持ちでゆっくり振り返った。 「…っ…バ会長…!!」 「昨日ぶりだなァ、鳴海?」 「…何の事を言っているのかわかりませんね。私は昨日貴方とお会いしていませんが」 俺を見つめてくる忌まわしい野郎から目を逸らす。よくものうのうと姿見せやがったなこの野郎。 「ほお…残念だな…じゃあコレも忘れたのか??…ん?」 そう言うなり、俺の首筋に指を這わせ、ある一ヶ所でピタッと止めてから執拗にそこを撫で回してくる。…っ…手つきが気持ち悪いんだよ、このっ!!
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