日常微変化

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その後も笑い続け、しばらく経ってやっと落ち着いたらしい久我が俺を見て微笑んだ。 「本当に何なんですか…?」 「いや……この学園で襲うと言ったら普通な…………いや、やめておくか」 そして俺を気持ちが悪い微笑を浮かべたまま見つめてきた。 「……ただ、言うなら…鳴海はまだこの学園に染まっていないんだな……安心した。……それに、思っていたよりも更に純粋らしい」 俺が染まっていない?染まるって何にだ?……つうか、純粋……? 久我の言葉の意味が掴めず、戸惑いながらも久我を見つめ返した。 それがまた面白かったのか、久我はまた笑った後、紅茶を飲んだ。 「……で、鳴海……お前の方にも何か転校生関連の話はあがっていないか?もしあるなら、些細な事でもいいから教えてくれると助かる」 ……とりあえずうっとうしい、としか言いようがない。しかもアイツ俺のクラスに来やがったからな…… ……そういえば前に真樹が何か言ってたような…… 『うちのクラスの一部が何かどうも転校生狙ってるみたいなんだよな!!やっぱり王道くんが同じクラスって素晴らしいよな!!生徒会も転校生好きなはずだし……もういっそ皆でにゃんにゃんしちゃえばオールオッケーなのになー!!!』 とか何とか言ってたような……殆ど意味はわからなかったが。
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