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「……彰……お前、美味しいな、マジで」
真樹がいきなり俺に近づくなり、肩を抱いてきて晴れやかな笑顔で見つめられた。
「馴れ馴れしく触らないでください。……というか、何ですか……貴方といい、久我さんといい……」
「久我?…………って、風紀委員長?!……うっは……彰、最高……既に絡み済ませてきたとか……マジパネェっす、彰先輩!!……つか、風紀委員長も…………って、事は今みたいなチャーミングをかましてきたと……?…………うわ、風紀委員長キュンキュンしただろうな……」
妙に納得したように何度も頷く真樹が何故か腹立たしい。いや、いつもか。
「あのエロリストと絡んだ所見逃すなんて……俺は腐男子失格だぜ……!」
「……大丈夫ですよ、真樹はもう既に色々と人間失格気味なので」
「あ、そっか!!なら大丈夫……って、違ぁぁあああぁああう!!!何でナチュラルに蔑まれてんの!?何で慰めてる風に、更に追い詰められてんの!!?」
いきなり叫びだしたうるさい真樹を振り払って、再びパソコンのディスプレイに目を移した。
「ちょっと彰、無視!?俺とパソコン、一体どっちが大事なのよ!!」
「真樹五月蝿いですよ」
「ノってすらくれない!!彰の中の俺なんて所詮その程度なのね!無機物に負けるなんて!!」
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