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「……真樹……騒がしくするなら即刻立ち去ってくれますか」
尚もぐちぐちしつこく呟いていた真樹にうんざりしてきて、出ていくように言ってみた。
「えー、やだやだ、彰と一緒にいるー!一緒じゃなきゃやだー!!」
「…………何故ですか」
「だって彰ってば今総受けへの道を順調に歩み始めてるから、誰かと何かしらの絡みがあったりしたら見逃せなっぶねぇぇえええぇええぇ!!!」
真樹に手元にあったシャーペンを投げつけ、それを避けるのを見届けて席を立つ。
「真樹が出ないのであれば私が出ますからもう結構です」
「え、どこ行くの?……ま、まさか、橘辺りと二人でラブラブランデブーですか!?……そ、それともまさかの会長」
「しばらくしたら戻りますので、それまでには部屋に戻っていてください。もし私が帰ってきた時にまだここにいたら…………わかりますよね?では」
「ちょっ、彰?……お菓子あげるって言われても怪しい人にはついていっちゃダメだぞー?怪しいイケメンならまあまあ可!」
「誰にもついていきません。というか何を基準に可なのですか」
「イケメンだったら視覚的にはそこそこ美味しい」
「……」
「ごめんなさい冗談ですあの本当に調子こいてすみませんでしただからその振り上げた辞書こっちに向けないで!」
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