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「あー……にしても物足りない……やっぱり会長達に俺達でしたって言いに行こうよ!そして彰との絡みを!!濃厚なヤツください!!」
「邪念だだ漏れじゃないですか。行きたければ貴方だけどうぞ。私はもう部屋に帰ります」
「俺と会長達が絡んで誰に得があるの!?嫌だよ俺は彰と生徒会との絡みが見たいのー!!」
「少なくとも私にはありますよ」
「えっ…………?……あ、彰……それって…も、しかして」
「真樹が生徒会との親睦を深めて振り回されるようになったりしたら愉快で腹が捩れる程笑えるでしょうに」
「彰ってばいい笑顔!!」
隣でぶーぶー文句を言う真樹をシカトしながら、部屋の前までたどり着いた。
「とりあえず私はもう部屋に戻ります。……今日はもう疲れたので何もしたくないですし」
「あ、じゃあ夕飯作りに行こうか?彰は怪我もあるから動くの辛いだろうし……今日もずっと足引きずってたし、休んだ方がいいしね」
真樹の何気ない一言に驚く。……気づいてたのか。
出来る限りバレないように気をつけてたのに……相変わらず観察眼はいいよな、コイツ。
コイツのこういうナチュラルに他人の異変に気付いたり、気遣ったりする所はすごいと思ってる。俺には到底できそうにない。
「……お願いしてもいいですか?」
「素直な彰萌えるんですけdわかったごめんなさいもう言わないから拳振り上げないでください怖いからっ!!」
……前言撤回。コイツやっぱただのアホだ。
何故か震える真樹を連れて、俺は部屋に入った。
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