害悪退治

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朝、今日もまた長い1日が始まる。 怪我をしてからというもの、何をするのも億劫でろくに仕事ができていない。 前々から先の分まで終わらせていたからいいものの、調子が狂いそうだ。 そして真樹があれからずっと親衛隊室に入り浸っている。 お前だけでも授業を受けておけと言っても、「だって親衛隊室居心地いいんだもん」の一点張りで全く聞く耳を持たない。 少し騒がしい事を除けば支障はないが、四六時中真樹が側にいるのは何だか変な感じだ。 ただ、食事の世話をしてくれるのはありがたい。真樹は料理に関しては相当なレベルだと思う。 ……まあ、それを打ち消すレベルで変なヤツだけどな。 「やっぱり会長攻めも捨てがたいけど、会計攻めもいいよな…まあ、結論的に言うと生徒会とのCPうめぇわ……でも風紀も捨てがたいんだよな……あのフェロメンとの絡みメシウマ…エロリストの異名をとるあの委員長様なら、普段は強気な彰を完膚なきまでに屈服させてどろどろに愛してくれそうだよな……総受けは固定CPに比べて色んな絡みが見られるけど、幾分か濃厚さが足りないんだよな……まあ、いずれは固定になると見越して、限りある今を楽しむってのもありだけど、やっぱり」 あとはこの隠す気すらない妄想をどうにかしてほしい。これがもし俺についての話なら問答無用で始末してやる。 そんな俺の殺気を感じ取ったのか、真樹はふいに口をつぐんだ。
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