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「あー、にしても一日中ヒッキーって暇だよなー」
「ですから、貴方だけでも授業を」
「それはノンノン。俺は親衛隊室から離れないんだゾ☆」
「…………はあ…」
「あれ、今ため息ついた?」
「……そういえば、橘さんがもうすぐ新歓があるとおっしゃっていましたね」
「あー、あのダム様ね」
「は?」
「ちょ、彰のきょとん顔にノッカーウ!その顔で是非とも会長とか会長とか会長とかをメロメロにしてくればいいのに!!」
……そろそろ本格的に真樹を潰す時が来たか。
「………………で、彰、怪我はどうよ?」
「…ああ……もう、たいした事は」
「嘘だッッ!!!!レナたんはすはす。…………彰、怪我全然治ってないだろ。制服や物で擦れるたびに苦しそうに顔歪めてたでしょ?俺見たんだから!……怪我してからまだそんなに経ってないし、ちゃんとした治療もしてないんだよ。……病院に行けとは言わないけどもっと安静に」
「た、大変ですっ!!」
真樹の言葉を遮るようにして親衛隊室に飛び込んできたのは、先日の隊員とは別の隊員だった。
「……あれれ、またチワワくん?何かデジャヴ」
「あ、ま、真樹様、こんにちは…………あの……た…隊長っ………陸様と……水嶋……様が…………っ!」
「……落ち着きなさい。どうしたんですか?」
「お…………お二人がっ………な、何者かに……連れていかれて……現在行方不明ですっ……!!!!」
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