優しく重なる体温

3/17
前へ
/30ページ
次へ
私は話している二人の傍へツカツカと歩みより、二人の前へ行くとにっこり微笑んだ。 「紗耶。ただいま」 「おかえり。翔ちゃん。ねぇ、その人知り合い?お友達?」 私の顔から自然と笑みがなくなって行くのが自分でもわかる。 今凄く醜い女になってるよね。 「ああ。彼女は帰りの飛行機で一緒だったんだ。何、妬いてんのか」 「ち、ちがっ」 隣りにいる金髪美女は何やら英語で翔ちゃんと会話をしたのちに去って行った。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

273人が本棚に入れています
本棚に追加