第四回

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結局何もわからないまま、時だけが過ぎていく。 年末年始は、自分の仕事もさることながら、リーダーとして周りも見ながらの仕事をするのは、なかなか辛かった。 あの優子でさえ、少しテンパっていた。 それでも、優子や、他のみんなががんばってくれたおかげで、店の売り上げも上昇、年度最高の売り上げを叩き出して、1年を終えた。 年始も、なんとか乗り切り、一息ついたころに、バイトのみんなが楽しみにしていた、あの一大イベントがやってきた。 ある日のバイト終わり、将生が集合をかける。 そして、みんなに報告する。 将生「みんなが楽しみにしていた、慰安旅行の日程が決まりました!!」 周りが盛り上がる。 将生「なお、全員参加なんで、まあ、日程は合わせといてくださーい!」 バイトの帰り道、優子と舞は旅行について話し合っていた。 舞「どーする?? 私は絶対行きたい!!」 優子「あたしパース。 あまり仲良くしすぎても面倒くさいし。」 舞は、やっぱり、といった表情だった。 優子「舞はどーするの??」 舞「じゃあ・・・あたしも^_^」 優子「ふーん、あ、もう分かれ道だね。じゃあ、また明日^_^」 舞「じゃあねー!」 だが、舞はある作戦を既に実行へ移していたことを、優子は知らなかった。 将生「で、優子さんはやっぱり・・・」 舞「はい。 なので、作戦実行に移りました。」 将生「りょーかい。」 そして、2月が過ぎ、いよいよ旅行の日がやってきた。 先輩の卒業祝いや、残る人たちの骨休めなど、いろいろな意味を持っての旅行だそうだ。 いかないといった優子はというと、部屋で引きこもって、特に何もすることなく、寝ていた。 そこへ、朝から誰かがやってくる。 優子「はーい」 舞「優子ぉ~」 そういって飛び込んできたのは、舞だった。 優子「どうしたの?」 舞「せっかく学校が春休みになったんだしさ、今からどこか泊りで遊びにいこーよー!!」 優子「うーん、家にいたってひきこもるだけだしなー。」 舞「ってことはー?」 優子「うん、いいよー」 よし、誘いに乗った!! 舞「よし、じゃ、今から準備して!」
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