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優子が支度を整えると、舞は、勢い良く優子の手を引っ張り、優子を連れて行く。
舞「さあ、いっくよー!!」
優子「ちょっと待って!
どこ連れて行くの!?」
舞「それは、ひ・み・つ!!」
優子「ちょ・・・・」
舞のなすがままに連れて行かれた場所、それは、箱根の温泉街。
しかも、そこにいたのは・・・
将生「おーい、舞!
作戦成功ってか^_^」
舞「えぇ。」
優子「これは・・・・」
そう、バイトメンバーである。
見事に舞と将生の作戦に乗った優子。
優子に日にちと場所を知らせなかったことが功を奏したようだ。
困った。
やられた。
帰ろうにも、舞がいないと帰れない。
親の車を借りてここまできたし、何せ山の中。
交通の足がない。
正直、来たくなかったんだけどな・・・・・
舞「優子、ごめんね~^^
将生先輩がどうしてもっていうからさ~」
将生「おいっ!!
舞、それは言わない約束だろ!!
まぁ、優子ちゃん、せっかく来たんだし、ここでゆっくりしていこうよ。」
舞もここまでして私と過ごしたいみたいだし、まさか先輩がここまでしてまで誘ってくれているのに、わたしがかたくなに断るとこの場の空気も悪くなりそうだし・・・
うーん、仕方ない。
優子は、縦に首を振るしかなかった。
帰れないし。
そんなこんなで、迎え入れられた優子。
部屋割りは、舞と一緒の部屋になった。
舞は、優子をトランプの仲間にしようと誘ってくれたり、一緒にお風呂に入ろうと誘ってくれてたりと、優子を一人にしないように努力してくれた。
本音はバイト仲間とあまり仲良くしないようにしたい優子であったが、舞の誘いを断れるわけもなく、また、舞の努力を無駄にはできないと、舞に合わせてバイト仲間とかかわるようになっていた。
ドタバタしながらも迎えた、舞と将生の作戦の最終段階、夕飯兼1次会の時間がやってきた。
舞「先輩、最後ですよ。
彼女の本音を、明かしてやりましょう!!」
将生「サンキューな。
これで、バイトリーダーとしての責任をとれるよ。」
そういっているにも、1次会の準備が進み、いよいよ開始される。
社長のあいさつが終わり、1次会の幕が切って落とされた。
優子は、舞にしか相変わらず話をしない。
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