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2人は、ひたすらチャンスをうかがうのみ。
その時は、すぐに来た。
優子がすっと立ち上がる。
舞「どこへ行くの?」
優子「ジュース取ってくる。」
これは、来た!!
舞と将生が目線をあわせ、うん、とうなずく。
舞「あ、優子、座っといて!!
私、取ってくるから!!」
そういって、強引に優子を座らせた。
そして、舞は懐に隠していたあるものを、オレンジジュースの中に入れた。
それを、優子に差し出した。
舞「とってきたよー」
そういって差し出したのは、オレンジジュースなのはオレンジジュースなのだが・・・・・
優子「舞、これ、オレンジジュースにしては、ちょっと色がくすんでない?」
舞「え?
そうかな?
まあまあ、のみなのみな^^」
優子は怪しみながら飲んでみる。
すると、優子の顔が一瞬で赤くなり、目も虚ろになってくる。
優子「あれ・・・?
身体が熱いし・・・
気分も良くなってきたよぉー?」
2人でガッツポーズをした。
舞は、知っていた。
優子が酔いやすい上に、一度酔うと性格が真逆になり、急に甘えん坊になることを。
それを知った将生は、酔わせて本音を吐かせようとした。
ちなみに、入れたのはカシス。
確かにお酒のアルコール度数は低いものの、それでも酔う。
こうなってはこっちのもの。
優子が、みんなに急に甘え始める。
顔を近づけては、
優子「バイトの皆が、好きやっちゃ!」
とかいいながら、甘えまくる。
将生は、目の前で繰り広げられる事柄に唖然としながらも、自分もお酒を浴びながら話をしにいく。
将生「優子ぉー、なんで今までそんなにからまなかったんだぁー??
別に、やめてお別れするわけでもあるまいしぃ~。」
優子は、それを聞いた途端に、急に黙りこくって、それから、また急に泣きはじめた。
ある単語を叫びながら。
それを聞いた舞は、凍りついた。
将生は、その単語を聞いただけでは、何が何だかわからないと言った表情だった。
舞「ねぇ、優子、お兄さんが、どうしたの??」
恐る恐る、探りながら聞いてみる。
だが、ただその単語を叫びながら、泣き騒ぐだけだった。
将生と舞は、一旦席を外し、優子が急にあの単語を叫びながら泣き騒ぐのか、重い空気で話し合った。
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