バレンタインデーの悪夢

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「理香ちゃん、俺とヤッてみないか?」 ……そんな突発的な言葉に、思わず目を見開く。 何を言ってるのこの人。 あなたには海さんっていう素敵な彼女がいるでしょ? それに木綿先輩だってあなたの後輩でしょ? 私と浮気しようと言ってるの? 頭、おかしいんじゃないの? 「しませんっ!」 と言った私は、森さんをキッと強く睨んだ。 でも次の瞬間、今までヘラヘラしていた森さんの態度が急変した。 「このあまっ、大人しくしやがれっ」 「きゃあぁぁあ……っ」 そのまま腕を掴み上げられベッドへ連れて行かれると、無理やり押し倒された。 「木綿と約束してたかどうだか知らねぇーけど……お前が来るのを教えてくれた張本人は、木綿なんだぞ? “夜まで時間つぶしてくる” っつってたから、当分戻んねぇーよ!」 「嘘っ、嘘ですっ……!!」
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