第1話

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どんな店へ連れて行かれるのか… そんな事を考えていた 小洒落たイタ飯なのかそれともフレンチ? 暖簾をくぐる 定食屋のおばさんが佐伯に声を掛ける 「美味いんだよね。なに食べても絶品」 「また、そんなにおだてて。こんな綺麗な娘さんはもっと良いお店に連れてってあげなさいよ」 何だか微笑ましくて、力が抜ける 「良くいらっしゃるんですか?このお店」 「う~ん。良くって云うか…年中だなぁ、遅く迄やってるし」 愉しそうにメニューを見ながら呟いた 「鯖の味噌煮定食だな…君はどうする?」 イメージがどんどん崩れてゆく… 悪くない方へ
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