第1話

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「タカムロ…さん?」 校了明けの自販機前 「いえ…タカムラですよ。佐伯さん」 「光栄だね。名前知られてる」 知らない筈がない…社内で一番狙われてるオトコ 「当然です、佐伯さん人気者ですから」 「人気者ねぇ…誰に人気なんだか」 心底興味なさそうに自販機にもたれて呟いた ポーズなのか本心なのか… 「名前でも挙げましょうか?」 「いや、知らない方が愉しそうだな。高邑さんの名前でも有れば別だけどね」 ニコっと笑いそれだけ告げると… クルリと背中を向けて歩き去る 後ろ手に小さく振る手が 印象的だった
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